Home 大会・研究会 研究会 華僑華人文学研究入門1――五四運動からサイノフォンまで

華僑華人文学研究入門1――五四運動からサイノフォンまで

5月19日(金)19:00-21:00(Google Meetオンライン)

舛谷鋭会員・立教大学

 

華僑華人文学研究入門(3回シリーズ)の1回目。Sinophone Literatureに関する、批判を含めた近年における関心の高まりは、華僑華人――「ここにいることと別の場所の記憶のはざまで生きる中国系移民や子孫」という意味でそう呼んでいるのだが――の移動と定住の経験と、文学との関係を改めて問い直さざるを得ない状況を生み出している。しかし、「文学史」と言ったときのコンテクストの複雑さや、エクリチュールとオラリティの問題、文学的なテクストに関する研究なのか、それとも創作する人の研究かという逡巡もあって、華僑華人の文学的テクストの創造を、一つの全貌のなかに位置づけることが困難なことも事実である。このシリーズでは、華僑華人文学研究を地域研究の重要な一要素と位置づけ、長年に亘り、マレーシアの華僑華人の文学的テクストと向き合ってきた舛谷鋭会員に、水先案内をお願いし、多方面に亘る華僑華人研究に馬華文学研究の成果を活かしていくための着眼点についてご講義いただいた。